ROCKBIRD MOTORCYCLES 金子製作所:お役立ちメンテナンス情報

2025年01月10日

バイクの長期保管

　・・・・・・・・・・・・　　　バイクの長期保管 ・・・・・・・・・・・

　　　これから寒い季節です。バイクに乗るのを楽しみつつ冬の準備に備えましょう。

地方によっては雪も降っているようで、来春に備えてバイクを長期保管しなければなりません。

長期保管の準備をおこたると、いざ乗ろうとしたときタンクの中はサビサビ、キャブも

詰まってＯＨしなければならない、不始動等、なにかと不都合が発生します。

特に古いバイクを何台も所有していると、なかなか乗る機会も少なくなり上記の症状が発生。

そのメンテナンスを少しでも軽減するためのケミカル提案いたします。

当店ではビンテージバイクのメンテナンスのためのケミカル、厳選して取り揃えております。

製品の特長をいかしてずっと使えるパーツを提供していきたいと思います。

　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・
　　　　　フランス生まれの老舗オイルメーカー「elF / エルフ」ケミカル

「elF / エルフ」といえば結構メジャーなオイルメーカーで知ってる人も多いはず。
古くからあるヨーロッパのオイルメーカーなので、実はオイル以外にもクラシックバイクやクラシックカーに
相性のいいケミカル製品がけっこうラインナップあります。

オイルと言えば当店では英国バイクの絶対王者「AMALIE OIL」が、がぜんお勧めですが、

クラシックバイク用のケミカル製品として「elF / エルフ」をおすすめして取り揃えています。
ボトルデザインも恰好よくてＧＯＯＤです。

　バイクの長期保管・ガソリンの劣化防止に　ガソリン添加剤「elF ENGINE CLEANER　

It's New !

￥1980（税込）

当店お薦め。
燃料系統の洗浄性能はもちろんのこと、摩耗防止性能と省燃費にlも優れた燃料添加剤です。
当店ではバイクの長期保管の添加剤として推奨。タンク内のサビを防ぎ、ガソリンの劣化予防も。
キャブ内ジェット類の詰まりを防止します。特に古いバイクを何台も所有していると、なかなか
乗る機会も少なくなり上記の症状が発生。そのメンテナンスを軽減するためのケミカルとして提案いたします。
保管用の添加剤としてでなくもちろん普段使いにもＯＫ。キャブレターやインジェクターなどの
燃料噴霧装置を洗浄・クリーンに保ち、低温度下でのエンジン始動性に優れ、バルブスティックを防止。
エンジンを摩耗から守り省燃費へも貢献。排気ガスをクリーンにして環境に配慮します。

つまり英国旧車からキャブ車全般、そしてインジェクションの現行トライアンフまで使えるナイスなやつです。
あと２ストローク車、アイドリングストップ機構搭載車、ターボチャージャー車もOK。

つまり、この手の商品にはワコーズのフューエルワンがありましたが、それよりもさらに高機能、
後発とあってこれ1本でワコーズの添加剤3種類3本分（フューエルワン、E/G性能向上剤、省燃料剤）の効果がこれ1本でOKですのでお得です。）
かつ、ボトルデザインもかっこいいので作業場映えも。当店お薦め。

・実際 elF ENGINE CLEANERを使った長期保管の仕方

実際の使い方としてはガソリン30～50Lに対して1本（250ML）またはガソリン10Lに対して
約50mlの割合で混合してくだい。できればガソリンもサビ防止のためタンク満タンで。
そしてできれば10分くらい実走して（キャブまたはインジェクション内のジェット＆ノズル内、燃料系パーツまで添加ガソリンをきちんと行き渡らせ浸透させたい、
フロート室に添加ガソリンを貯めて保管したい。エンジンかけてアイドリングでもいいけど。あと走行の揺れを生かしてタンク内上部まで添加ガソリンを散布してサビを防止したいイメージ）。
そのあとバッテリーを外して、バッテリー個別で放電対策（搭載したままでもいいけど。こちらも長期保管に適した処置をしてください）、

ガソリンコックをOFFにしてタイヤの空気圧も高めにしてセンタースタンド（あれば）で保管。

現行トライアンフなどの最近のバイクはこれで準備ＯＫ。

ただ、BSAやノートンなどクランクにオイル下がりする車種、プライマリーケースにオイルが
たまるなどの古いビンテージバイクはその都度対応してください。先の症状で長期乗らなかった
クラシックバイクは乗るときまた一つメンテナンスが必要。きちんと整備してから始動させましょう。

＠注意・用法

・用途　ガソリンエンジン専用（ディーゼル車には使えません）。２ストローク車、アイドリングストップ機構搭載車、ターボチャージャー車OK。

・荷姿　250ml (ガソリン30～50Lに対して1本（250ML）またはガソリン10Lに対して約50mlの割合で混合してくだい。
・保管時の不本意な開封や、お子様の誤飲を防ぐためCRキャップ採用。非常に開けずらい仕様になっていますので説明書をよく読んで開封してください。（写真参照）。

＜効能＞

・インジェクターやキャブレターなどの燃料噴霧装置をクリーンに保ちます。

・燃料タンクや燃料ポンプなどの燃料系統パーツを防錆し腐食から守ります。
・燃料の酸化劣化を遅らせて、燃料の本来の性能を長期にわたり発揮します。
・排気ガスをクリーンにして環境に配慮します。

・インテークバルブのデポジットを除去してエンジンパワーを回復させます。
・特殊な摩擦軽減剤の配合によりエンジンを摩耗から守り、省燃費へも貢献します。
・低温度下でのエンジン始動性に優れ、バルブスティックを防止します。

Posted by rockbird218 at 00:00 │clip!

2017年06月24日

現行トライアンフオイル交換

皆さん、バイクの調子はいいかがですか？これからバイク乗りにとって楽しい夏がやってきます。愛車のメンテナンスはお済ですか？
エンジンにとっては厳しい夏。夏にそなえて今が替え時、バイクの大事なメンテナンス、オイル交換のお話です。

前回はオールドトライアンフ/ビンテージバイクのオイル交換について記事を書きました。
http://blog.livedoor.jp/rockbird218/archives/50991415.html）

今回は現行トライアンフのオイル交換について記事を書きたいと思います。現行のオートバイでも大事なメンテナンスといえばオイル交換なわけで、
今回ちょっとした小技/手順をわかりやすく紹介したいと思います。当店ではオイル交換をオーナー自身でおこなうことを推奨しています。
細かいノウハウや今更聞けない素朴な疑問にも答えていますのでよろしければ参考にどうぞ。

①手順 / オイルを抜く

オイル交換というだけあってエンジンオイルを抜く作業です。昔のトラ（ドライサンプ）と違って、エンジン内にオイルが溜まっているウエットサンプ式
ですのでエンジン下のドレンボルトを外しオイルを抜きます。ドレンボルトは見てわかると思いますが、わからない方は必ず確認してからやってくださいね。

写真ではセンタースタンド（つまり車体が垂直）で行っていますが、この時センタースタンド（つまり車体が垂直）でもサイドスタンド（車体が傾いている）
でもどちらでも構わないと思います。一応センタースタンド（車体が垂直）で抜くのがスタンダートで後々便利ですが状況に合わせてどちらでもOK。

オイルはある程度抜けたらもうそれでOKです（ドレンからポタポタたれててもOKって意味）。１晩おいて抜けきらすとかしなくていいです。
つまり多少古いオイルがエンジン内に残っててもOK。どうせ抜けきらないし。
センタースタンド（つまり車体が垂直）でもサイドスタンド（車体が傾いている）どちらでもいいって言ったのはそういう意味もあります。
それよりも「オイルを抜くという作業」を効率よくさっさと終わらせましょう。残った古いオイルが気になる神経質さんはマメにオイル交換習慣付で対応して

。

んで、効率よくさっさと（オイルの廃棄も含めて）終わらせる為に当店では以下の工夫をしています。

写真のようにあらかじめ缶や箱にビニール袋を仕込んでますので抜け終わったらそのままオイルが漏れないように口を結んで私の地区では燃えるゴミとして
ポイっと捨てられます。

別に大したノウハウでは無いけど、メンテナンスを効率よくすることによって「難しい/時間や後始末がかかって大変」というイメージを持たず、
「カンタン/やってて楽しい/なんか気分もいい」とイメージを持ってほしいです。そうすればまたやろうって気もおこるでしょ！？

ノウハウとしてはオイルを受ける箱は４～５L入る箱。それ以下だと溢れます。よって仕込むビニール袋もオイルが漏れないように上の口を結んで
ギュッとしばれる事も考えた５L以上入る厚手の袋を仕込むことかな。箱を愛車専用のかっこいい箱をチョイスしたりしたら作業がぐっと格好良く
なります。

この時、オイルフィルター交換したい人もこの時どうぞ。現行トラはカートリッジ式ですので以下の工具が必要です。現行トラ専用に当店では以下の
オイルフイルターレンチを販売しております。このオイルフイルターレンチ、ハンドルでもスパナ/メガネレンチでも使える（スパナ/メガネレンチでも
使えるという所が実際使ってみてわかる重要部分）、梨地の質感もGOODでナイスなやつですので１車に１個ぜひどうぞ（笑）。

オイルフィルターカートリッジは当店では純正OEMを常備/販売。　新品に交換するときは必ず新しいオイルフィルターカートリッジの中に新オイルを
注入して組んでください。ドライのままじゃダメですよ！　それからきちんと車体の取付面にゴミなどないか確認/よくウエスで拭くことも重要です。

取付準備ができたら、カートリッジをまずはネジこめてていることを確認しながら取り付けるために（ネジを曲がってハメないよう）回るところまで「手」で回し、
その後オイルフイルターレンチでトルクをかけて終了。参考トルク10Nmだと。フイルター交換があるときはサイドスタンド（車体が傾いている）のほうがやりやすいですな。

＊フラッシングについて

当店ではフラッシングは必要ないと考えます。理由はまず、古いオイルの抜き方でも軽くふれましたが、古いオイルが多少残っていても全く問題ないこと、
現行車にはオイルフィルターがいて金属粉などをしっかり排除してくれてること、つまり根本的にフラッシング作業は必要ないと思います。
逆に自作フラッシングオイル（巷ではオイルと灯油を混ぜて作ったシャバシャバなオイルのこと）で、シール類やエンジン内ゴムパーツをやっつけないのか、
そしてどんなに抜いても絶対エンジン内に残るフラッシングオイルと新品オイルが混ざって粘度やオイル皮膜になんか影響しないのか？そちらのほうが心配です。　
どうしてもフラッシングしたいなら必ず「商品」として売っている、エンジン内部洗浄オイル（フラッシングオイル ）を使いましょう。
フラッシングオイル /エンジン内部洗浄オイルフラッシングについて個々の意見があると思うので判断はお任せします。当店では以上のような理由によりフラッシングは必要ないと考えます。
マメにオイル交換するほうが重要と思います。

①手順 / 新しいオイルを入れる

新しいオイルを入れる作業。その前にかならずドレンボルトがしまっていることを確認！（参考トルク25Nm）ドレンがしまっていないとせっかくの新品オイルが
だだ漏れです！

それと新しいオイルを入れた時、適正なオイル量/オイルレベルを確認するために車体を垂直（センタースタンド）にして確認しますが、この時垂直にしといてもいいし、
あとでも可。でも最後はオイル量/オイルレベルを確認するのに「必ず車体を垂直」で確認することをお忘れなく。

当店ではまだこの時点ではサイドスタンド、つまり左側に傾かしていてオイル注入の作業効率を優先しています。オイルレベルが確認できたらオイルフィラーキャップをしっかり閉めてね。

オイルフィラーキャップはでかいマイナスドライバーかその他ではずす/閉めてください。メーカーもここ、六角レンチ使えるキャップにしてくれればいいのにねと思いつつ。
オイルフィラーキャップ見てわかると思いますがわからない素人さんは必ず確認してからやってください。念のため。

＊交換する新オイルについて

そしていよいよ新品フレッシュなオイルを注入するわけですが、交換する新オイルはずばり「AMALIE / アマリ」！これにつきます！！！

それはオールドトライアンフの頃からの大定番！。トラといったら「AMALIE」！　なのです！

理由は。。。。

古（いにしえ）の頃から伝わる呪文！それはトラといったら「AMALIE」！　
長嶋、大鵬、卵焼き。ラッパのマークの正露丸。ポマードといったら柳屋。
「バイクメ～ン」のボニーも「AMALIE」愛用！！！！（知らない人ゴメン）
とにかく大定番なんである。

冗談はさておき（本気だけど）、当店では「AMALIE / アマリ」オイルのシンセティック10W40（化学合成油）を推奨/販売しています。

オールドトライアンフは鉱物油ですが、現行トライアンフはシールがしっかりしているので高性能な化学合成油が使えます。
オイルの性能は金額に比例します。千円以下の安い粗悪なオイルは高性能で高回転で回せる現行車には使用しないほうが無難です。
逆に高ければ高いほどいいといえます。が、例えば１Lで４千円以上するハイスペックオイルが現行モダンクラシックに必要かと言われればそれも疑問です。

そこで性能と価格のバランスが取れた「AMALIE」なのです。「AMALIE」オイルの場合以上の理由に加えて先のブランドイメージもプラスされます。ロゴも格好いいし（笑）。

なんといってもオールドトライアンフ乗り、強いては古（いにしえ）のクラシックモーターサイクリストに愛された「AMALIE」が
現代の最新の技術で提供する「AMALIE」シンセティックとして、現行トライアンフ/現代のTON-UP達、カフェレーサー達に引き継がれているのです。それが「AMALIE」！！！

AMALIE OIL　PRO HP シンセテック（化学合成油）　

マルチグレード　10W-40 １QUART（約１リットル）　
3本以上購入で「AMALIE」ロゴステッカー1枚プレゼント（なくなり次第終了）
＊ちなみに最近ボトルがNEWボトル/シャープなシルバーボトルになりました。

話は大分それましたがオイル交換の話に戻します。

オイルを注入する時、ちょっとした小技がアマリオイルでは使えます。アマリオイルの１Lボトルはソフトビニールでできているので
カッターで簡単に切ったり加工できます。当店ではそのボトルからジョウゴを作り写真のようにオイル注入に使っています。これがまた便利！。
簡単に作れ（切るだけ）、いろいろなものの注入に便利なので1個作っておくことを薦めます。

こうすれば使いずらいオイルジョッキ（入れ）も不要。なんなら使用後作ったやつ不要なら捨ててもいいし、ベタベタするオイルジョッキの後始末も不要。

粘度のあるオイルは垂れきるのに時間がかかるからそのままボトルを逆さにしてテープで固定してオイルが垂れきるまでチョットほっときます。

現行トラ/ボンネビル/T100/スラクストン/スクランブラーには４L弱、つまりアマリオイル4本使用します。メーカー仕様表だとオイル交換＆フィルター交換
で3.8Lって書いてあるけど実際にはフィルター交換もすると４L+ちょっと必要かなって感じです。

大体３Lちょっと注入したあたりから、エンジンのオイルレベル窓で適正なオイル量を確認します。オイルレベルを確認するのに「必ず車体を垂直」で
確認することをお忘れなく（サイドスタンドじゃダメ！）。オイルレベル窓のMAXラインまで目一杯いれます。
いれたら一旦オイルフィラーキャップを一旦シメてエンジンを始動します。

３～４分アイドリングさせてオイルをエンジン中に循環させてエンジンをとめます。このときオイルレベルを確認するので「必ず車体を垂直」にさせて
今度は循環させたオイルが下に溜まるまで5分くらい待ちます。待ったらオイルレベル窓のMAXラインまで目一杯か確認してください。
新しいオイルがエンジン中に回ってからのオイルレベルなので少し足りなかったらオイルをまた注入し、オイルレベル窓のMAXラインまで目一杯か確認。
（念を押しますがサイドスタンドで確認しちゃダメ！）オイルフィラーキャップしっかりしまっている（本締めされている）のも確認お忘れなく。

できたら終了です。お疲れ様でしたー。

①手順 / おまけ

で、まだ重要な作業があります。それは「ボトルに残ったオイルを全て無駄なく頂くこと」「そのボトルの再使用」でモノを大事に再使用することです。
捨てればゴミ。活かせば資源の精神です。

まず写真のように使ったボトル全てを逆さまにしてオイルが垂れきるまで今度は1日ほっときます。このときも1本カラボトルをカッターで切って「受け」
にしてオイル溜めにします。4本もあればキャップ2杯分くらいのオイルが取れます。けっこう取れます。
そしたら今度はそのオイルをオイル差しなどにいれて、何か、例えばハンドルケーブルの潤滑に使うとか何かに使えるでしょ！？。
ボトル内もきれいにオイルなくなるので加工して使いやすい。

以下は当店でボトルを加工して再使用している例です。アマリの容器もかっこいいのでアイデア次第でガレージ/作業場の雰囲気がグッと良くなります。　

特にこのネジケースは秀逸でしょ！？。市販のネジケースは透明のプラケースだけどそれだとすぐ割れる。逆に鉄のやつだとケースだけで結構お値段するし
ダサい。これだとソフトビニールでできているので落とそうが何しようが割れない。そして形もカッターで切って作るので自由自在。小物の整理に超便利です。

というわけで、やっぱりオイルは「AMALIE」なんだなー！　これホント！！！　最後に宣伝とさせていただきました（笑）

Posted by rockbird218 at 19:28 │clip!

2017年03月07日

記事についてその１マニュアル＆パーツリストの必要性

当店はショップです。投稿している記事は販売商品の販促の為、
またはこういう仕事やりますよ、仕事くださいという意味で書いています。
下記は日頃当店で起こっている日常や思うことを書きました。
下記はすべてノンフィクションです。まだ笑える話を面白おかしく書いたつもりです。
書かないけど本気で笑えない話もあります。笑えない話が本当に起こる以上こちらも
対策しなければなりません。
たまにはこういうことをこちらから発信してみたらどんなものかと思い以下文章
ご一読くださるとありがたいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨今、情報のみを得ようとする非常識な内容のメールやＴＥＬが増えています。当店はSHOPです。
情報のみの提供はしておりません

私が思うところに、まともなショップは日々いい仕事をするために技術や工具はもちろん、資料も
コツコツと高いお金を払って買いためていると思います。マニュアル、パーツリストから買い揃えて
車種に特化した書籍、材料や加工関係の専門書などなど。

またバイクの仕事がコアに(専門的/技術的とでも申しましょうか）なればなるほどその内容はバイク業界から離れていきます。

例えば鋳造品作りたいので型屋さんや鋳物屋さんとお話したり、鉄板からレーザーカットで量産で抜いてもらいにいったり。
もっと身近だと町のベアリング商に直接買いにいったり、鋼材屋さんにフラットバー買いに行ったりとか。
いわゆるTEL/FAXでチャチャっと注文して部品注文「完了」という世界では全くないわけです。

その人たちからみれば俺なんて得体のしれない、お金にならないメンドクサイ仕事ばかりいってくるトーシローなわけです。

当然、「こっちは客だぞ」的な文言は一切通用しません。

（うちの実家の機械屋もそうだが普通その人たちの取引先は月100万くらい発注する会社。俺レベルの仕事なんて普通けっとばされる）。

最初は当然相手してもらえず、相手してもらうには冷たい対応にもぐっと耐え、わからないことはわからないなりに
どう発注すればいいのか聞き、教えてもらいながら仕事量を増やし、時には事務さんに差し入れしたりして少しづつ
信用してもらうように関係を築いていきます。大大基本、直接出見いて合ってお話することも重要です（そこをすっとばす奴は話にならんですな）。

わからないことを気軽に教えてもらう関係になるにはその人と対面で会って真剣さを伝える、
そして気遣いと努力をすることが大前提だと。

つまりは気軽に情報交換できるのは日頃の行いや基本的な人間性だと思います。学校や職場、近所で挨拶もできない偏屈な人には
誰も相手にはしてくれないでしょ！？

それができないなら対価(お金）を払って教えてもらうてのもこの場合真っ当な方法です。例）ワークショップ・料理教室・テニスクラブなど。
早い話、大バカ常識ナイナイ野郎はお金払ってきちんとしたトコで教えてもらってください。お金払って全てプロに仕事として依頼してください。

当店のブログカテゴリ記事「レストア・修理の為のパーツの問い合わせについて」。まずはそちらを読んでみてください。

古いバイク修理整備維持するにはマニュアル、パーツリスト必須です。当店ではパーツの取り寄せはマニュアル、パーツリストを
持っている方のみに限らせていただいております。
理由はその記事にも書いてありますがマニュアル、パーツリストは整備からメンテナンスに使えるし、なにより
パーツを調達する為の双方の共通言語になりますので話のやり取りがスムーズかつ間違いが少なくなります。
以下メールやＴＥＬで本当にあった問合せを紹介しながら説明します。マニュアル、パーツリストなど双方の
共通言語がないと以下のようになります。

例１）
トライアンフの三角のピカピカしたやつがほしい→まずトライアンフの650ｃｃなのか500ｃｃなのか車種わからないし、
「三角のピカピカしたやつ」といわれても何かさっぱりわかりません。
↓
後日ルーカス純正テールレンズＬ564であることがわかりました。(⌒-⌒)

例２）
あのさぁぁ～、別体トラのオルタネーターのブッシュあるぅ～？
↓

オルタネーターのブッシュ？もしかしてダイナモのブッシュのこと言ってるのか？
オルタネーター形式の別体トラにブッシュなんかないし・・。ヤバイ、この人トラのこと、電装のことなにもわかってないかも。
別体トラの車種も不明。ブッシュがどれなの、どこなのかも謎。このまま取引したら間違いなく返品誤品となる。危ない。
加えて話のマナーもなってないのでイヤ。
↓
数ある英国車各車種の純正パーツをすべてストックしておくことは難しいです。よってその都度海外より取寄せるわけですが、
上記のような人とパーツリストなしで曖昧に取引すると、届いて相手に納品してから「これじゃないんだよな～」ってなるわけです。
そして平気で返品してくるわけです。海外取り寄せに何週間もかかって。コストも時間もパーです。
そしてそのような人だいたい共通してセミプロっぽいというか素人崩れというかレースやってますとか、
メカのことわかってるようでわかってない、そこをツっこむと逆ギレというか、ＴＥＬのマナーが非常に悪い（口の利き方ほか）のも特徴です。(｀ε´)ﾑｶｰ

自称そんなすごい人なら当店でお手伝いできることは何もありませんよと。例えば寿司屋で自称一流をうたっているくせにネタ（この例えの場合、部品/部材のこと）も仕入れられないんですかと。

あんたがどんな偉い社長さんか何かしらねーけど、ビジネスマナーもなっていない、「変な奴」「信用できない奴」とは取引しません。
マフィアですら、仁義のかけらもない「信用できないやつ」とは取引しないと思うんで。多分。
男同士の話って意味ねっ。漢（おとこ）ど・お・し (｀ε´)！！。

例2-1）
「いちょうっぱ」ある？
↓
いちょうっぱ？どうやらサドルシート（いちょうの葉に似ているから）のことをいうようです。昔の通な「単車乗り」「トラ使い/トラキチと言っていました（寅キチと書く）」はそういうようです。
そういえば自称昔カミナリ族だという方がヘソキーを買いに来ました。シートのところにあるメインキーのことをヘソキーというそうです（へそみたいからですかね）。
昔雇われメカニックの頃思い出します。若者あんちゃん（「あん」の方にでなく、「ちゃん」の方にオモキを置く発音でお願いします）がＣＢ250Ｔのことをバブ（排気音がバブーていうから、）、ＧＳＸ400Ｅをザリ（シートの模様がザリガニの腹ぽいから）、
「スイコむマフラーつけてくださいっ（アクセル戻したときにズーっていうマフラーらしい）」、あと「エバハン（アップハンドル/えばってる感じのハンドルだから）、ちょびサン（車検に通るちょびっと三段シート・・）。
「やっぱ3本やんなきゃダメっしょ！」（3つのカスタムをやらなければいけないという意実）ていう若者思いだしました。
「マッパ、ハンパねぇぇー！」（カワサキマッハがすごいって意味。この場合ＳＳかＫＨどれを指すか、車種・年式・排気量不明）。　バイク屋（当店系）泣かせで迷惑なだけですので正しい名称でお願いします。

例３）
通常英国車やイタリア車では発電装置のことを総称してオルタネーターと呼びます。ダイナモ発電はＤＣ発電とかダイナモ発電と言います。
が、ハーレーや車関係の世界では発電装置のことを総称してジェネレーターと言うようです（装置方式をこの場合置いといて）。
一応間違いがないように英国車/イタリア車のパーツの共通言語でお願いします。
プロ同士でも世界が違えば名称も違うので上記のような間違いにならないようにマニュアルやパーツリストに載っている名称でお話できればわかりやすいです。
ハーレーについているデロルトキャブなんかも同じ物なのにハーレーでの品名品番とデロルトでの品名品番で、品番はもちろんパーツリストのパーツ品名で違ったりしますよ。
もちろんこちらもそちらの世界でお世話になることがあれば同じようにいたします。

例４）
モトグッチ1000Sですがコイルの抵抗はお解かりでしょうか？よろしくおねがいいたします。
↓
マニュアルを買って調べてください。うちでも売ってます
↓
問合せなくなった。

例5）

ご教示ください。ボイヤーの青箱をパンクさせてしまい新しい青箱を購入しました。～～～ことで熱を持つようになり、原因が分からず～～～。
黒/白、黒/黄はセンサーへ、白はバッテリー-へ直接～～～～接続しました。間違っているのでしょうか？ＩＧコイルはアースの必要は
あるのでしょうか？よろしくお願いします。
↓

そのパーツを買ったお店に相談してください。またはうちに仕事として依頼してください。
↓
問合せなくなった。

例5-1）

ご教示ください。デスモをヤフオクで買いました。エンジンはかかるのですが30分も走ると止まります。
自分はキャブだと思います。修理するとしたらいくらですか？また12v化はいくらですか？
↓
止まる原因がキャブと言われてもしっかり診察しないとわかりません。エンジンかかると言われても悪い所全て相見して調子をよくしていかないと
わかりませんので金額もだせません。12v化についても12v化以前に、ちゃんと修理/調整が必要なところをやらないと調子はでないのでは？
ご自身がキャブが悪いと思うならまずはキャブセッティングをマニュアルの基準値/調整値に戻してスタートしてみてはいかがでしょうか？。
基準値はマニュアルに載っていますのでマニュアルがない場合は先に購入することをお勧めします。マニュアルは当店でも販売しています。
整備の仕事についてはまず来店いただきご本人とバイクを拝見させていただいて、お話してから依頼を受けております。よろしく願いいたします。
（デスモっていってるけどドカのなんだろ？このひと車種ほんとにわかってんのかな？（・◇・））
↓
問合せなくなった。

例6）
アマルのキャブいじったら調子悪くなったんですけどなにが悪いんですかね？
↓
知らねーよ！。自分で触っておかしくしたんだから自分に聞いてくれ！！

ざっと以上にしときます。マニュアル、パーツリストがあれば上のほとんどのことは解決するんじゃないでしょうか？

キャリアの長いプロにもたまに「マニュアル見なきゃ仕事もできねーのか」的な先人/パイセン（先輩の反対/バカにしてます）、
知り合った人でいないこともなかったけど大体テキトーで仕事できないやつが多かったですね。
逆だろと。
作業がめちゃくちゃ・テキトーということは整備内容はもちろん時間工賃にも直結すると。
（僕らバイク屋は1時間でできる作業いくらという工賃の設定をします）。
何時間もかかり作業が完結しない・原因が見つからない。つまりお金にもルーズ。
マニュアル見れば速攻で解決する作業を、購入代をケチって、不正確な作業に加え、時間かけて、さらに解決もしていない・・・。
何やってんの！っと。

パーツリスト＆マニュアルがあれば絵や写真、部番でわかりやすく説明できますよ。古いバイクをコアに重整備、修理するにも。
そんなにバイクに詳しくない人でもパーツリスト＆マニュアルを持ってここの所のここのパーツがほしいんですけどなんて話もできます。
当店でパーツリスト＆マニュアルを購入していただいた方なら一度お取引していますのできちんと対応させていただきます。

それとたまにものすごい少数派のバイクの問合せもありますが、やはりまずはパーツリスト＆マニュアルをご用意ください。
外国車であれば手に入らない車種ほぼないので聞いてくれれば探します。英国車、イタリア車、ヨーロッパ車、あと軍用バイクとかはまず見つかりますので。
難しいのは国産の物凄い珍車（富士とかキャブトンとか燕号とか）くらいです。たぶん。

パーツリスト＆マニュアルで足りない情報はさらにその他の書物で補っていきます。

すきなバイクがたまたまマエノリティ（少数派）なバイクであるならば、現行国産バイクのように
巷に情報溢れているわけでもなく、素人でもできる教則本があるわけでもなく、対応してくれるショップもきっとすくないでしょう。

自分で整備してなんとか維持していくつもりなら最低でもマニュアル＆パーツリストを所有し、たりない情報は
その他の書物で補っていくしかないと思いますよ。

そのバイクが好きであれば。

こっちからすればマニュアル/パーツリスト資料も持ってないくせに少数派/レア度にこだわる人は
こちらとクラシックバイクに対する「ベクトル」が違う人をハブく材料にもなります。
これを経済用語でスクリーニングといいます。すくりーにんぐ。

例えば、
「みんながハーレーだから通の中の通の俺はHDマッキ/URAL軍用バイクをチョイス（例えばの例よ

）、エンジンはかかるんで～、
30分走ると止まるけど」的な感じの、乗り物としての調子二の次というか、ただの変わりもんというか・・
ほんとにこの人バイク好きなのかな？調子よく走らせたいと思ってんのかな？という感じというか、アクセサリー的なというか・・。
ビンテージ革ジャンかなんかと勘違いしてんじゃないの？ただの古い、外車だろうがなんだろうがマエノリティ（少数派）なバイクに、
希少価値はまったくないけど。パーツも出ない、直らないバイクは、ただの不人気中古車/不動車なんで。
そういうこちらにはよくわからない価値観の方は動かなくても価値の出る「掛け軸」でも集めたらどうでしょう（笑）。
財産価値高いから（笑）。（ホントに掛け軸を愛してる人スイマセン。でもそちらの世界にもこいういう輩いるでしょ？！）

それでも何らかの理由、例えばおじいちゃんが乗っていたとか、昔なんらかの想い入れがあって、こんな直せない、マエノリティ（少数派）ポンコツバイクでも
どうしても乗れるようにしたいとか、こちらに熱意が伝わる理由があるなら協力もできますが・・・。

たまにそういう人きますが、そういう人はやっぱりパーツリストや素人なりに集めた資料を持っていて、
自分で散々苦労しているせいか、話もなんとか伝えようと努力してくる人間力が高いファニーな（愛せる）方が多いですね。

つまり、

「マニアックなバイク自分でいじろうとしているのにマニュアルもパーツリトも資料すら持ってねーの？で、
話にきてるの？話もチンプンカンプンだし。」ってなって、いっきに「やべー奴きたなー」ってなります・・・。
イヤでしょ！？変わりモン扱いされるの。

マニュアルやパーツリスト資料があれば面倒くさそうな希少バイクでも前向きに相談のれるし、絵や部番・写真から代替のパーツを検討して
アドバイスすることもできます。例）ポイントとかコンデンサーとかレギュレター、キャブ、寸法からとかetc,,,。
その人の情熱も伝わるので応援しようという気になるのですよ。マニュアルやパーツリストひとつで。

マニュアルやパーツリトまたは資料もなければ、どんなファッションキメキメできても、通ぶってきても「やべー奴きた」で終わりです。
いちおう店ですから対応的に優しく微笑みながら聞いてますが心の中では「今日、変な奴きたなー」で飲みの席で、
面白話にしようって思ってます。（ウソ）

パーツリスト＆マニュアルによるパーツ注文の仕方は是非当店のブログカテゴリ記事「レストア・修理の為のパーツの問い合わせについて」参照してみてください。

読んでいただければ特に難しい用語等は必要ないことがわかります。よろしくお願いいたします。

あわせて、昨今、情報のみを得ようとする非常識な内容のメールやＴＥＬが増えています。当店はSHOPです。情報のみの

提供はしておりません。問合せにはお手数をおかけしますが何卒昨今の迷惑メール/ＴＥＬ事情ご理解ください。

Posted by rockbird218 at 14:36 │clip!

2010年06月20日

オールドトライアンフオイル交換の仕方について

皆さん、バイクの調子はいいかがですか？これからビンテージバイクにとって厳しい夏がやってきます。
愛車のメンテナンスはお済ですか？

大事なメンテナンスといえばオイル交換なわけで、今回ちょっとした小技を紹介します。

トライアンフなどのオイルフィルターをもたないバイクはオイルを浄化（スラッジを取り除く）のに
クランクの遠心力を利用していて、クランクの中にスラッジチューブというものがあり、そこをオイルが
通過するときクランクの遠心力を利用してオイルの中の金属粉などを取り除きます。

イメージとしては遠心分離機を想像してください。

つまり放っておくとそこにスラッジが溜まりオイルラインを塞いでいきます。それを掃除するには
腰下、クランクをばらして（OH時など）洗浄するしか方法がありません。

つまりオイル交換がエンジン内部をきれいに保つ現実的な方法のすべてなわけで、とても重要なメンテナンスになります。

しかし、わかっていてもなかなかこれがめんどくさい作業なわけで、そこで皆さんの手間が少しでも軽減できればと思い、
簡単な？オイル交換の方法をご紹介します。

トライアンフのオイル交換で何がイヤかというと、オイルタンクのドレンボルトを外した時に
垂れてくるオイルがマフラーや車体を汚すということではないでしょうか？
皆さんそれぞれジョウゴやボール紙を利用してなるべく車体にかからないように工夫してるとは
思いますが、私は下の写真の様な方法でおこなっています。

オイルタンクにA4サイズの雑誌のちらしなどで「よだれかけ」作り、紙テープで固定し下の４ℓ缶に落とします。

ポイントとしてはA4サイズの紙（ダンボールなどの厚い紙より、やらかい紙のほうがいいです。新聞紙でも可。）
と写真の様な高さの４ℓ缶です。紙と缶の大きさがオイルタンクの高さにドンピシャで、まったく車体
を汚さずオイルを導けます。缶にはあらかじめビニール袋を仕込んでいますので、終わったら
そのままオイルが漏れないように口を結んで燃えるゴミとしてポイっと捨てられます。

後処理も楽で簡単でしょ？！　缶がかっこいい缶や紙が英字新聞だと作業がとてもイカします（笑）。

次にミッション（ギアBOX）オイルの交換ですが、これもまたいやらしい所にドレンボルトがいてとてもめんどくさいですね。
オイルレベルのチェックもオイルドレンにチェックボルトが付いていて結局めんどくさいのに変わりありません。
これがなかなかミッションオイルを交換することを怠る人が多い要因のひとつでしょう。
しかしミッションオイルの交換、量のチェックもまた、重要なメンテナンスなわけで定期的な交換
チェックは必要不可欠です。

では、よく「どのくらいの周期で交換すべきか」と聞かれますが、私の推奨は半年に一回です。

マニュアルによると6000マイル（9600キロ）でギアBOXオイルレベルチェック/交換などと書いてありますが、
エンジンのオイル漏れ、日本の湿気によるオイルの質の変化などを考えると最低半年に一回くらいは
オイルレベルとオイルの状態チェックとくらいはしたいものです。

うちに修理で入ってくるバイクのほとんどがミッションオイルが規定レベル以下だったり、オイルに
水が入って白く乳化していますよ。　放っておくとどうなるか！（下の写真参照）

これはギアBOXカバーを空けたところなんですが、写真のようにドロドロです。しかも長年規定量
以下のオイルレベルだったのでオイル面から上の金属パーツが錆びてます。これじゃギアも入りにくい、

クラッチが重いなどの症状も当たり前で、ちなみにこの時のバイク、シフトのリターンスプリングも錆びて
折れててシフトも戻りませんでした。　

メンテナンスを怠ると高くつきますよ～。

ちなみに英車、雨の日乗れないのはこういうふうにエンジン各部に防水性がない、湿気がこもるからです。

「でもミッションオイルの交換は地べたに潜らなきゃいけないし、規定量のチェックもなー・・・」
フムフムなるほど・・ごもっともです。では交換自体は簡素化できなくとも、オイルレベルチェック
の簡単で簡易的な方法をひとつ。

まずは正しい手順でオイル交換、規定レベルのチェックをおこないます。
次に次回からのオイルレベルチェックを簡素化するために、ギアBOXに付いているフィーラープラグ
を外し、中を覗き込んでオイル油面高さをおぼえておくのです。（下写真参照）

ユニットエンジンなら大体キックスプリングのちょっと下あたりに油面が確認できるはず。

この高さを憶えといて、オイルが減ったかな～と思ったらこの「マド」から確認し、この高さまで補充
すれば簡単でしょ！？　あくまで簡単なチェックの仕方ですが。
これらの方法はトラの別体エンジンにもノートン、BSAにも使えますよ。

何かと手間のかかるバイクですが、メンテナンスをすることによって、バイクは必ず調子を
取り戻してくれるはず。知恵や小技を駆使して楽しくメンテナンスしましょうよ！

＊交換する新オイルについて

そしていよいよ新品フレッシュなオイルを注入するわけですが、交換する新オイルはずばり「AMALIE / アマリ」！これにつきます！！！

オールドトライアンフの大定番！。トラといったら「AMALIE」！　なのです！

理由は。。。。

古（いにしえ）の頃から伝わる呪文！それはトラといったら「AMALIE」！　
長嶋、大鵬、卵焼き。ラッパのマークの正露丸。ポマードといったら柳屋。
「バイクメ～ン」のボニーも「AMALIE」愛用！！！！（知らない人ゴメン）
とにかく大定番なんである。

冗談はさておき（本気だけど）、当店では「AMALIE / アマリ」オイルを推奨/販売しています。

オールドトライアンフはなんといっても鉱物油であることが重要。近年の化学合成油じゃクラシックバイクはだめですよ！。
理由はクラシックバイクは気密性というかガスケット素材その他諸々に問題があるので近年の化学合成油は
適応しません。鉱物油はその点、性能はもちろんクラシックバイクのオイル漏れ、クリアランス関係よる煙はき等を
ぐっと少なくしカバーしてくるので相性抜群なのです。あと激安な鉱物オイルもやめたほうがいいですね。名前出さないけど・・・。

車体購入時、このこと（つまりメンテナンス）をしっかり説明してくれるSHOPとお付き合いしてください。
そんなことも知らないでクラシックバイク扱ってたら悪質なセミプロですので後で酷い目にあうので注意。
目安としてどうぞ。関連記事 http://blog.livedoor.jp/rockbird218/archives/51729651.html

まー、とにかく色々使ってみた結果、結局、総合的にクラシックバイクにはなんだかんだ言って、
性能と価格のバランスが取れた「AMALIE」オイルが一番いいですね。昔の人がいうように。

1903年創設の歴史、世界最高のペンシルバニア原産油100％、古（いにしえ）からのオールドトライアンフ乗り、
強いてはクラシックモーターサイクリストに愛された「AMALIE」が現代でもTON-UP達、カフェレーサー達に
引き継がれているのです。それが「AMALIE」！！！

　AMALIE OIL　（鉱物油）　　

当店では以下の3種類を随時ストック。スタンダードなシングルグレード＃40から、それをさらにワンスペック上げた
マルチグレード。当店ではオールド英国車のオイルにはシングルグレード＃40よりはマルチグレード20W50を推奨。
理由は夏/冬等、外気温で粘度が左右されないから。マルチグレードのみで対応できるから。
どちらにするかはご自身の目的でどうぞ。ギアオイルもちろんクラシックバイクに合わせた鉱物油です。

英車だけでなくイタリア車（ドカティ・シングル、モトグッチ、MVアグスタ）、ショベル/パンなどのオールドハーレー、
70'KAWASAKIなどのビンテージバイクにも最適な高性能鉱物油です。
ミニや空冷ワーゲンなどのクラシックカーにもどうぞ。

・　シングルグレード＃４０ /１QUART（約１リットル)　

・　マルチグレード10W40-20W50 /１QUART（約１リットル)

・　Hypoid Gear OIL 80W-90 /１QUART（約１リットル)　
　 TRIUMPHのGearOilとして最適です

3本以上購入で「AMALIE」ロゴステッカー1枚プレゼント（なくなり次第終了）

●　おまけ

で、まだ重要な作業があります。それは「ボトルに残ったオイルを全て無駄なく頂くこと」「そのボトルの再使用」でモノを大事に再使用することです。
捨てればゴミ。活かせば資源の精神です。

まず写真のように使ったボトル全てを逆さまにしてオイルが垂れきるまで今度は1日ほっときます。このときも1本カラボトルをカッターで切って「受け」
にしてオイル溜めにします。4本もあればキャップ2杯分くらいのオイルが取れます。けっこう取れます。
そしたら今度はそのオイルをオイル差しなどにいれて、何か、例えばハンドルケーブルの潤滑に使うとか何かに使えるでしょ！？。
ボトル内もきれいにオイルなくなるので加工して使いやすい。

以下は当店でボトルを加工して再使用している例です。アマリの容器もかっこいいのでアイデア次第でガレージ/作業場の雰囲気がグッと良くなります。　

特にこのネジケースは秀逸でしょ！？。市販のネジケースは透明のプラケースだけどそれだとすぐ割れる。逆に鉄のやつだとケースだけで結構お値段するし
ダサい。これだとソフトビニールでできているので落とそうが何しようが割れない。そして形もカッターで切って作るので自由自在。小物の整理に超便利です。

というわけで、やっぱりオイルは「AMALIE」なんだなー！　これホント！！！　最後に宣伝とさせていただきました（笑）

Posted by rockbird218 at 23:58 │clip!

2010年02月01日

ハンドル周りのカスタムアクセル/クラッチケーブルの製作について

ハンドル周りのカスタムが普通になってきた昨今、自分の好きなハンドルを取り付けたい方も多いはず。しかし、自分でやってみるとわかり
ますが、市販のケーブルだと長さが長く（または足りず）、せっかく格好の良いハンドルにしたのに取り回しが決まらなくて、びよーんと長い
旧車会みたいな取り回しの(笑）、結果不満足な出来栄えのバイクになってしまった方も多いと思います。

当店ではケーブルは必ず、個々の車両に合わせて製作しています。

格好の良さでいうならワンオフ製作が１番です。トライアンフなどの古いバイクでしたら間にL型アジャスターを
かましてハンドル下の無駄なアジャスターを取り除く等の実用的な仕様にもできます。

ハンドル変更した際に必要なアクセル/クラッチケーブルの製作の仕方について、一番簡単な方法をUPいたしました。
どうぞご参考ください。

　　　　　　途中にケーブルの製作を当店に依頼される方にも下記の情報が必要不可欠になりますので合わせてご参考ください。

■　ノーマルのアクセルホルダー(またはクラッチレバー）を使って、ハンドルの高さのみを変更する場合のケーブルの製作の仕方　■

１）　ハンドル高さを１０ｃｍアップさせて、アクセルケーブルをノーマルケーブル長１２０ｃｍから１３０ｃｍに延長したい場合の手順を説明
　　　します。

①　ケーブルを車体からはずし、ケーブル単体のみにします。写真の様に一方を完全に引っ張って遊びを無くし、もう一方の
　　「タイコを含まない」ワイヤーの遊びを測定します。写真ではケーブルを丸めていますが、必ず真直ぐにした状態で遊びを
　　測定してください（遊びが変わってしまう為）。

　つまりこの遊びの長さを守れば、ケーブル長を１２０ｃｍから１３０ｃｍに延長してもノーマルのアクセルホルダーが装着できます。

②　次に実際装着させたいハンドルをバイクに取り付けて、仮組みします。ハンドルの垂れ角もこの時決めてください。
　　そしてまず、ケーブルインナー（中のワイヤー）を通さず、ケーブルアウター（ケーブル外側）をキャブ側・アクセルホルダーに
　　実際取り付けて（差込口に差し込んでみたりして）ケーブルアウターの長さを先に決めます（この場合は１２０ｃｍから１３０ｃｍ）。
　　この時重要なのが、ハンドルを左右にきってみたり、ケーブルの取り回しもキチンと検討してケーブルアウターの長さを決めることが
　　重要です。

２）　ケーブルの製作。ケーブルアウターの長さが決まったら製作です。まずはケーブルアウターを先に完成させます。

①　ケーブルにケーブルエンドやアジャスターを取り付けます。元付いていたケーブルエンドがうまく取り外せればそのまま再使用
　　できますが、ダメな場合はケーブルアウターとアクセルホルダーの差込口にあったものを選んでください。その車種特有の
　　特殊なアジャスターは取り外して再使用します。(取り外し方、取り付け方は写真参照）

　　　つまり、元付いていたケーブルアウターと同じものを長さを換えて作ります。

　最後にアウターの中にしっかりスプレーグリースで潤滑させてアウターは完成です。

３）　次にケーブルインナー（中のワイヤー）の製作です。ここからが大事になります。

　　　　　　　　　　・・・　その前にインナーワイヤーの豆知識　・・・

インナーワイヤーには材質・種類（ヨリ方）があって、材質ではステンレス製とスチール（鉄）製に分かれます。ステンレス製の特徴としては、
錆ないという長所があります。最近のオートバイのケーブルやケーブルを製作する際の、日本で流通している部材のほとんどがステンレス
製です。しかし、製作に技術（くっつけにくい・失敗するとすぐ抜ける）・道具 (ステン用のハンダ・フラックス・ハンダポット）が要り、初心者
には難しいので不向きと言えます。スチール（鉄）製ならば加工しやすく、ハンダなどもわりかし初心者でもうまく、くっついてくれます。
しかし、国内ではバイク用のスチール製のインナーワイヤーがなかなか流通していないので手配が大変です。

　次にワイヤーにもヨリ方（編み込み）種類があって、「複ヨリ」と「片ヨリ」の２種類に分かれます（写真参照）。

　「複ヨリ」のほうは髪の毛くらいの細いワイヤーで細いワイヤーを編み、さらにそれでワイヤーを編み込むという構成です。「片ヨリ」は
よく目にするワイヤー構成です。「複ヨリ」の長所としては急なR（曲がり）にもしなやかに曲がってくれスベリもいいです。
しかし、短所としては１本１本が細いのでスレに弱く切れやすい、編み込みが多い分伸びやすいという欠点もあります。
アクセルにはいいですが、重い負荷のかかるクラッチケーブルブレーキケーブルには不向きと言えます。

　「片ヨリ」の方は昔からあるバイクのワイヤー構造で１本１本が太いので「複ヨリ」に比べると丈夫で、同じ強度なら「複ヨリ」より
細いワイヤーにすることができ、また、伸びにも強いです。

　以上のワイヤーの材質・種類を踏まえ、人それぞれの考え方、意見はあると思いますが、カスタムケーブルを製作する際の私の結論は、
アクセル/クラッチケーブルとも「スチール製・片ヨリ」がお奨めです。お奨めする理由は下記で、「スチール製・片ヨリ」の欠点も下記の
理由で補えます。

「利点」

・　ケーブルは「切れない・抜けない・伸びない・丈夫」が大前提、これ以上の理由はありません。

・　加工が楽、リペアも楽、やり直しも楽。特殊な道具がいらない（あとは技術だけです）、つまり旅先でトラブルが起きても対処が楽
　　なのでは！？

「欠点/欠点を補う方法」

・　ケーブルが長くなる分重くなる　→　ワイヤー太さ（細くできる）の選定と作る際のしっかりとした給油でクリアできます。
　　＊　アクセル/クラッチが重い・切れるは取り回しや他に原因があることが多いです。

・　錆びてアクセル/クラッチ重くなる　→　メンテナンスしてください。
　　＊　現行バイクに採用されているステン製、インナーコートのケーブルも油切れで所詮重くなり、メンテナンスフリーではありません。
　　　　（乗りっぱなしスクーターによくあります）

　以上の理由により下記のインナーケーブルの作り方は「スチール製・片ヨリ」を前提としてご紹介いたします。但し、現行バイクには
ステン製が採用されていることも事実ですし、それを寸法詰めて製作した方が早い場合（アップハンにするのでなく、レーシーな
セパハンでケーブル長い場合とか）もありますのでステン製ワイヤーのハンダ付けの注意事項のみ書いておきます。

　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

①　まずは元付いていたインナーケーブルと同じサイズ（太さ）のケーブルを、作ったアウターより２０ｃｍくらい長めに切ったものを用意し、
　　キャブ側のタイコを先にワイヤーにハンダ付けします（写真参照）。

重要なのは写真の様にワイヤーをしっかり折り返すことです。ケーブルのひっぱり強度はこの「折り返し」がとても重要で、強度の比でいうと
「折り返し７：ハンダ付け３」くらいの気持ちでいましょう。ハンダ付けはただの固定と思ってください。折り返したらハンダがしっかりのる様に
脱脂も忘れずに。ハンダはできれば板金用のもの、なければなんでも結構です（ヤニ入り/ヤニなしどちらでも。プライベーターが自分で
やる分には）。あと、フラックス。ヤニ入りでもフラックスは必要です。これは意外かもしれませんが、フラックスはステンレス用のものを用意
します（DIYショップで普通に売ってます）。ステンレス用フラックスは酸が強いので、スチール製のワイヤー、真ちゅう製のタイコを
より強力に固定してくれます。古いバイクのリペアの時、ワイヤーが古くなっていてハンダがのらないときも、強力な酸でくっついてくれます。

ばらした所にちょっとフラックスをつけて、ハンダこてをばらした所にあてながらハンダを流し込みます。ハンダ付けは普通、母材を
先に温めてその熱でハンダを溶かし込みますが、母材がそこまで熱くならないと思いますし古いワイヤーなどはそれで付かない
場合が多いので、上記の方法の方が成功率高いです。ハンダはばらしたワイヤー１本１本にしっかり浸透していること、真鍮にしっかり
浸透していることが重要です。表面張力でぽっこり付いているだけではダメです。
それとあまり下（万力でくわえている部分）に流れ込まないように。かつ外側にはみ出ないように。この辺は経験と練習が必要です。
トライ＆エラーで練習してください。ハンダが冷めて固まったら（よくあせって、まだ固まらないのに動かしてしまい、きれいに盛った
ハンダが台無しになる場合があります。パーツクリーナーで強制冷却もダメ）②に移ります。

　

②　まず、ハンダからはみ出ているワイヤーをニッパーで大まかに切ります（次の作業がやりやすい）。そのあと写真のようにヤスリか
　　サンダーで余ったハンダとワイヤーを削ってカタチを整えます。初心者の方はヤスリでやってください。サンダーだと熱でハンダが
　　溶け出し、またやり直しになります。

　　成型できたら引っ張って固定を必ず確認してください。だめならやり直し！！！

　＊　上記はスチール製のワイヤー製作の説明です。ステン製の場合は必ず「ステンレス用はんだ」（メーカーによって色々あり、
　　　きちんとした知識での中でのチョイスが必要です）と「ステンレス用フラックス」が必要不可欠です。あとできれば
　　　ハンダポット（どぶ付けしたいので）。ハンダポットは高額なのでなかなか手がでません。私は下の方法でどぶ付けして
　　　強度をだしています。この方法はスチール製ワイヤーの固定にも使えます。

　以上がワイヤーとタイコの固定方法です。基本、もう反対側も同じ要領です。

③　片方(キャブ側）ができたらワイヤーにしっかりグリスを塗りつけます。必ずグリスです。しっかり先から根本まで刷り込ますように付けて
　　ください。それができたら先のアウターにインナーを通してください。通す時、引っかかって先がバレてしまう恐れがあるので先っちょを
　　ハンダでちょっと固定しておくといいと思います。

　　通り終わったら、１）－①で測定した長さの遊びでもう一方のタイコをハンダ付けして完成です（グリス、脱脂してからのハンダ付けを
　　お忘れなく）。
　　必ず、「タイコの長さを含まないワイヤーのみの長さ」になるようにハンダ付けする為の折り返しを計算にいれて固定してください。
　　１mmの違いもでないように。誤差はただの言い訳です。タイコが抜けないことも確認してください。

４）　これで完成です。後は実際に作ったケーブルを装着してみて動作を確認してみてください。つけた感想はどうでしょうか？！そうです！
　　　これだけ慎重にやっても遊びが足りなかったり、長かったりするハズ。アジャスターが付いているものでしたらそれで調整して
　　　ください（上の通りに慎重にやればアジャスト内にだいたい収まるはず）。それを超えるものなら・・・・・、作り直してください（笑）。
　　　ただ、これは失敗でなく、これによってあと何センチ長く(短く）するかわかるはず。繰り返しこれらの作業をやっているプロでは
　　　ないんですから、１回でうまくいくとは限りません。練習と経験が必要です。

　　　　　　　「楽しみながら製作する」というスタンスを大切にしてください。

上記は「一番簡単」な、ノーマルのアクセルホルダー(クラッチレバー）を使って、ハンドルの高さのみを変更する場合のケーブル製作の
方法です。アクセルホルダーやクラッチレバー、またはキャブ側が社外のものに変わると、タイコの大きさや遊びの長さが変わり、
さらに面倒な作業がプラスされます。車両にフィッティングさせながら作らないと、まず無理です。さらにハンドルの高さにもよりますが
アップハンにするのでしたら電装の配線の延長、ディスクブレーキ（または油圧クラッチ）でしたらホースの延長製作
（これも上記のように車両にフィッティングさせて作らないとホースのたるみがものすごく不恰好になります）、チョークケーブル
（デコンプケーブル）の製作も必要になります。